これまで手作りだった歯科技工が、デジタルを軸として歯を作ることができるようになってきている。制製作精度と審美は向上し、これまでの歯科技工士が苦労してきたエラーを限りなく少なくすることが可能になった。しかし、保険治療では治療ができない、難しい状態に変化している。 しかし、実際には、歯を削ったり、型をとったり、噛み合わせを診て診断治療する、いわゆる臨床技術に関しては、これまでと何も変わらない。 下手に削って型を取ったものは、デジタルでもそのまま失敗作として現れる。だから、大きな変化は歯科技工だけに起きていて、診療の質を保つためには、臨床の腕が大切である。
2021.09.04