お口の豆知識
第5話 歯の着色
歯の色が変わるのは、内因性の「変色」と外因性の「着色」があります。今回は外因性の着色についてお話します。「歯に茶渋が着いて汚くなるので困っています」「同じものを食べているのに子供の歯ばかリに汚い色が着くのですが」このようなことでお困りの患者さんがいます.
患者さん: | 着色は,歯石や歯垢(プラーク)とどう違うのでしょうか? |
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歯医者: | 歯垢や歯石は,口の中の細菌が集まったもので歯周炎を起こす原因になります. 歯の着色はタバコやコーヒー,紅茶etcを日常的に摂取していると,タバコのヤニや食品の鉄分や マグネシウムなどの目に見える金属イオンなどが,付着するのです. 病原性はありません. 着色したから,虫歯になるということではないという意味です. |
患者さん: | 子供の歯に着色しやすいのはなぜ? |
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歯医者: | 子供の歯は大人の歯に比べて,歯の表面構造が大変荒い状態になっています. またホルモンの分泌が大人と違うため,親と同じものを食べていても唾液に多くの着色イオンが排出されるお子さんもいます. そのような場合は,着色が目立ちます. |
患者さん: | 前歯が着色しやすいのはなぜ? |
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歯医者: | お口を開けていることが多い人は,前歯が乾燥し着色がつきやすくなります. また歯並びの悪い場合も,ブラシがあたりにくい場所はつきやすくなります. |
患者さん: | どのようにしたら着色を落とせるのでしょうか? |
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歯医者: | 最近,市販されている歯磨き粉に着色除去用の物質が入っているものが多くあります. 毎日丁寧に磨くことで多くの着色は取り除かれます. しかし,頑固な着色の場合は,歯科衛生士のいる歯科医院で除去することをお奨めします. |
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